供花の種類には、生花と花環と呼ばれる造花があり、一般的には個人で贈るならば生花、会社関係で送るならば花環を贈ります。ただし葬儀会場の場所やスペースなどの問題で大きな花環が飾れなかったり、遺族の意向で生花を辞退する場合もあるので事前に供花を贈ることができるか確認することが必要です。葬儀会場が確認できない場は、葬儀が終わって落ち着いてから自宅に贈るようにします。
供花を手配する時間帯は供物と同じように、通夜の場合は当日の午前中までに、葬儀の場合は前日中に届くように手配します。いずれも贈る方法によっては遺族の迷惑になってしまう場合もあるので、あらかじめ連絡をした上で贈なければいけません。
生花は、主に菊や百合、胡蝶蘭などの白い花を使用します。故人が若い場合、また好きな色や花がある場合はピンクなどの淡い色の花を一部加えて飾ることもあります。
いずれにせよ、供花のマナーは宗教や地域によっても違いがあるのでその点も注意点として挙げられます。また、本来であれば自分の手で持参して霊前に備えるべきものですが、現状では業者や生花店に依頼して配達してもらうことが多くなっています。注文する際は、すべて書面にて行います。
« 結婚式に参加できないときのマナー新郎の衣装選びのコツ »訃報を受けたら、式の非知事、場所などを確認し、通夜か、葬儀・告別式のいずれかに出席します。一般的には、通夜はなくなった翌日の夜6時頃から、葬儀・告別式は通夜の翌日の昼間に自宅か近くの斎場で行われます。葬儀後に引き続き告別式が行われることが多いですが、本来は別々の儀式です。
作法として、急ぎで駆けつける場合は、普段着のままでもやむをえませんが、地味な服に着替えるか黒いスカーフを巻くなどします。世話人などに事情を告げ、お詫びをします。その際は、アクセサリーを外すことが絶対です。服装は、黒の喪服が基本でバックや靴も黒でシンプルなデザインのものにします。エナメル素材やサンダルなどはNGです。
一般的に通夜は近親者が焼香し、葬儀・告別式はそれ以外の人が弔問します。ごく親しい間柄なら両方に、それ以外はどちらかに、故人と個人的な親交のないビジネス関係者は告別式に参列するのがマナーです。告別式の流れとして、受付(記帳し、香典を渡す)、着席(案内された席に着く)、開会(僧侶が入場したら、告別式の開会の言葉が述べられる)、読経(僧侶による読経)、焼香(弔問客が順に焼香する)、閉会(僧侶による閉会の言葉)、出棺の順です。
« 祝電を送るときのマナー結婚式に参加できないときのマナー »葬儀は突然やってきます。最低限の服装のマナーを心得ておくことで、慌てずに対応することができます。女性の場合は、基本的には黒い服装を身につけます。服装のタイプはワンピースやスーツなど好きなスタイルで構いません。
しかし、シンプルなデザインのものの方が無難です。ただ、肌の露出が多いノースリーブや胸元が広く開いているデザインのものは、避ける必要があります。ストッキングと靴も、服装に合わせて黒を着用します。バッグも黒を基調にしたシンプルな形のものを使用します。黒色でも、光る素材のものはふさわしくありません。アクセサリーをつける場合は、白や黒のパールのネックレスを着用するのが一般的です。二連になっているデザインは、葬儀ではマナー違反です。また、指輪は結婚指輪以外は、外していくことが望ましいです。
男性の場合は、スーツを着用します。色は必ずしも黒ではなくても、ダーク系であれば問題ありません。また、シングルでもダブルでも、スタイルは問題ありません。しかし、ネクタイは黒、ワイシャツは白のものを着用します。靴下と靴も、黒のもので揃えます。女性と同様、靴は光沢があるものは避けます。腕時計を身につける場合は、派手で光ってしまうなど目立つタイプであれば、外していくようにします。
« 葬儀に参加できないときのマナー祝電を送るときのマナー »訃報の連絡を受けたときに、本来なら香典は通夜または葬儀のいずれかに持参しますが、遠方であったり、やむをえず通夜や告別式に出席できないときには弔電を打ちます。
その際は葬儀や告別式の前日までに打つようにします。そして送り先は葬儀が自宅で営まれるなら喪家に送り、斎場などで営まれる場合にはその斎場に気付します。葬儀や告別式に出席できない場合ばかりでなく、会社関係や職場などで弔電を打つこともあります。
個人が打つ電報とは異なり、故人や遺族の社会的なつながりから必要性の高い弔電もあります。この場合葬儀に参列するとともに送る場合がほとんどです。送る際のあて名は通常は喪主宛てにしますが、喪主の名前がわからない場合には故人のフルネームを記して○○様ご遺族様、あるいは遺族ご一同様といった宛名にすることも可能です。
不幸の際に打つ電報には残された遺族のことを考慮し、忌み言葉などのふさわしくない言葉を使わないように気を付ける必要があります。故人とどんなに親しい間柄であったとしても、弔電は参列者に披露されるものでもあるため、このあたりのマナーはしっかりとわきまえた文章にする必要があります。社葬などのように日時が早くからわかっていれば期日指定で送ることもできます。
葬儀で注意したい服装マナー »